日本酒と文化

 古い文明は、必ず秀逸な酒文化を持っている。優れた文化、教養が、人間の味覚臭覚色覚等の感覚を研ぎ澄ますからであろう。この研ぎ澄まされた感覚が美酒を生み、さらに、豊かにしていくのである。

 日本酒を十分に鑑賞できる人は、奥深い教養の持ち主ではないだろうか。

 江戸時代まで日本酒は、「甘」「辛」「ピン」の3種類の言葉で評されていた。この甘口と辛口ほどあいまいなものはないと思う。もちろん、科学的には、酒の成分上に糖分が多ければ甘い、少なければ辛いとなる。しかし、日本酒は、酸味(安酒の甘口は酸味が殆ど無い)と甘みのバランスの上に旨みがあると思う。この酸味が、個人の味覚「甘味」に差異をもたらす。

 
 甘口とは言え、「極甘」「甘」「中甘」とあり、甘味という単純な中に奥の深さがある。グルメ番組のレポーターが、何でもかんでも「甘〜い」「ジューシー」「やわらか〜い」と言うが、そこに深みは感じられない。おそらく、庶民受けする台詞なのであろう。

 蔵元の方に聞いた話だが、平和な世には辛口、乱世には甘口がはやるそうだ。今の時代、どちらが人気なのであろうか?

 日本酒の国内消費量は減り続けているそうだが、日本酒の楽しみ方も幅広い。「食前」「食中」「食後」や「食事」によってあう日本酒も異なる。日本酒のソムリエのようなものを普及させれば、日本酒文化も日本人に浸透するのではないだろうか。

 ちなみに四季桜は、日本酒の銘柄から頂いたものである。利き酒大会にこの3年連続して参加するも、全国大会に進めない。己の教養不足と精神的不安定、不徳であろう。





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