ロシア正教によるエリツィン国葬−ロシア唯物論の終焉

2007/04/26-00:37 エリツィン氏の国葬営まれる=市民ら最後の別れ−ロシア
 【モスクワ25日時事】23日に死去したロシアのエリツィン前大統領の国葬が25日、モスクワのキリスト救世主教会で営まれた。ソ連を崩壊に導き、ロシア民主化を実現した同前大統領に市民らは最後の別れを告げた。
 国葬にはプーチン大統領らロシア政府関係者のほか、最大のライバルだったゴルバチョフ旧ソ連大統領や、エリツィン氏の現職時代に親交のあったブッシュ元米大統領、クリントン前米大統領、メージャー前英首相、ルカシェンコ・ベラルーシ大統領、ナザルバエフ・カザフスタン大統領らが参列した。
 ロシア正教の荘厳な賛美歌が流れる中、エリツィン氏のひつぎの周りで聖職者が儀式を執り行った。ナイナ夫人や娘のタチアナさんら国葬に参列した家族は悲しみをこらえた様子だった。葬儀の模様はテレビで生中継された。

********転載終了********  ロシアの民主化に貢献したエリツィン氏の国葬には、世界各国の要人−クリントン米国前大統領、ブッシュ米国元大統領、ケーラー独大統領、メージャー英元首相、欧州各国の大臣、旧ソ連構成国の首脳・閣僚−が、列席している。日本は、斎藤泰雄大使の参列のみである。

 塩崎官房長官曰く「葬儀に間に合う商用便がなかった」

 言い訳にもならない弁明に呆れてしまう。安倍内閣の失態であると同時に、外務官僚の無能さの証としか言いようが無い。弔問外交を行う千載一遇の好機であり、各種課題の協議もできたであろう。外務省も、安倍政権も、外交をする意思がないのであろうか。愚かである、愚劣である、外務省を解体した方が良いのではないか。

 今回の葬儀で最も注目したいのが、「ロシア正教会」が国家指導者の国葬を、ロシア正教の最高峰「救世主キリスト大聖堂」にて行ったことである。これは、1世紀ぶりのことである。ロシアは、唯物論からマルクス、共産主義思想から脱却したのである。物質至上主義の唯物論から脱却したのである。

 つまり、ロシア正教の復活(=神の復活)である。ロシアがキリスト教文明圏の国家である事、他の欧米諸国と同一の価値観を持っている事を、内外に示した、と考えられる。この外交意義は大きい。

 ロシアは、完全にポストモダンの時代に突入しているようだ。日本のみが、物質至上主義、唯物論、近代利己主義に毒されたまま、抜け道を見出せないでいる。日本の知的貧困、哲学軽視の姿勢が問題なのである。


コメント

故ローマ教皇ヨハネ=パウロ2世の葬儀に、小泉首相(当時)が参列しなかったことを思い出させます・・・。その時にも「弔問外交という概念がないのではないか」と思ったものです。今また同じような失敗を繰り返しているのは、残念なことです。

こんばんは。

うーん、昭和天皇崩御で弔問外交を理解している、と思ったのですが、若しかして、主催者側だったので気がついていない?視線が訪米にばかり向いていたのかな、とか思ったりしました。

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