日本酒の衰退

 日本酒が斜陽産業と言われ、衰退している時期があった。その原因は何dねあろうか。主に、生活様式の変化であるといわれている。

 思うに、もっとも大きな要因は、戦時戦後の物資不足の時代の影響からか、近代主義思想の影響からか、質から量的思考への変化が原因だと思う。大量生産、大量消費の影響である。これによって、日本人消費者自身が、劣化した酒を飲むようになり、本来の日本酒の美味しさを忘れてしまったのではないだろうか。

 戦後日本の洋酒信仰が追い打ちをかけている。同じ材料から造られる酒であっても、室はピンキリである。

 明治維新期の日本も文明開化、欧化主義が蔓延し、日本酒は不衛生なものというレッテルがはられた。当然、洋酒の普及が少し進んだ経緯がある。日露戦争後にそれが見直されて、官庁主導の品評会なるものが始まった。この品評会の賞が売り上げに影響を与えるものだから、日本酒の蔵元は賞狙いの酒を造り始めた。つまり、時の流行に流されたのである。

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日本酒

 日本酒は古より日本人が創造し、育んできた文化である。酒造は、古の化学技術の象徴でもある。

 日本酒とは、日本人の味覚、嗅覚、視覚の美的センスや芸術性と、その時代の技術の水位を示すものである。日本人の独創性や創意工夫の数々が凝縮されている。

 他の文化同様に中国の影響を大きく受けているが、それでも独自性を保持している、そこに日本人の日本文化への自信があらわれている。つまり、酒文化は日本の科学技術力の歴史の一面であり、芸術の一面でもある。

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古酒

 何故か日本人は、古酒を好まない。

 室町時代の公家や江戸時代の武家他は、「3年酒」「9年酒」と呼ばれる古酒を珍重した。江戸時代の古酒の価格は、新酒の2倍から3倍もしたそうだ。本当の新酒とは、新米の時期に造られたものである。

 古酒は、本来、風味も酸もしっかりしていて、味も良いとされている。それなら珍重されるのも納得である。

 酒が古くなると、酒特有の香りがする、この香りを嫌う人も多いようだ。私も、初めて蔵元さんで頂戴した時は、苦手であった。鼻をつまんで飲んでみろ、と笑われた。この独特の香りになれてしまうと、古酒は美味である。

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日本酒と文化

 古い文明は、必ず秀逸な酒文化を持っている。優れた文化、教養が、人間の味覚臭覚色覚等の感覚を研ぎ澄ますからであろう。この研ぎ澄まされた感覚が美酒を生み、さらに、豊かにしていくのである。

 日本酒を十分に鑑賞できる人は、奥深い教養の持ち主ではないだろうか。

 江戸時代まで日本酒は、「甘」「辛」「ピン」の3種類の言葉で評されていた。この甘口と辛口ほどあいまいなものはないと思う。もちろん、科学的には、酒の成分上に糖分が多ければ甘い、少なければ辛いとなる。しかし、日本酒は、酸味(安酒の甘口は酸味が殆ど無い)と甘みのバランスの上に旨みがあると思う。この酸味が、個人の味覚「甘味」に差異をもたらす。

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ジャパネスクモダン「文化と技術の融合」

 最近、巷でも「ジャパネスクモダン(新日本様式」)という言葉を耳にするようになった。自分なりに換言すれば、IT革命が産業と文化を融合させた、当然の結果である。米国に居る友人から聞いた話だが、衛星の太陽電池パネルにミウラ折り(※1)が利用されていると聞いた。折り紙という日本文化が、最先端技術と融合したものだ。

 企業経営者やデザイナー、技術者の間で、日本文化の価値が再考されつつあるのです。閉塞感のある日本のモノ作りの打開策として、日本のブランド力の強化策として、活路を見出そうとしている。ソフトパワー時代は既に到来している、保守化というジャパンバリュー再考と「文化=教養」は拡散しつつある。

 日本のモノづくりの根幹にある文化とは、自然との調和である。

 それは、「匠の心」です。技や知を見習いながら身につけた徒弟制度。次に、「ふるまいの心」、文化や教養への理解と尊重が齎す「道」でしょう。最後に、「もてなしの心」、他人とのつながりを大切にし、相手の喜びを自分の喜びとして感じる。伝統的な日本の精神文化である。これが日本文化を創造したのである。

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日本美術の鑑定について

 西洋美術の鑑定は、絵具などの画材の年代と画家の生存年代を比較することで、真贋を鑑定している。しかし、日本美術に関しては、そのような科学的鑑定方法は発展していない。基本的に印で鑑定されているそうだ。しかし、印は芸術家が亡くなったあとも残るばかりか、似せることも可能だ。

 結局、日本美術の鑑定は、鑑定する方々の経験によるところが大きい。つまり、作品全体から判断することになる。ゆえに、真贋の判定が困難になる。しかし、物本来の価値に真贋はない。

 日本美術には、工房作もある。弟子との合作である。ますます、分かりにくいのである。

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川井郁子コンサート◆‘駝吋ャンプ

 ヴァイオリニスト川井郁子さんは、日本UNHCR協会評議員を務めるなど、社会奉仕活動にも熱心な人です。コンサート中に、タイにあるミャンマー人難民キャンプを訪問した時の話をされていた。

 彼女は、難民キャンプを訪れ、難民キャンプ滞在者は、難民キャンプから出る事ができない、勿論、仕事も出来ない。自由が無い、ことに強い同情をされていた。彼女は、スーツケースいっぱいに「カスタネット」「ハーモニカ」等の楽器と「画用紙」「クレヨン」を詰め、それらを子供達へのお土産にした。子供たちに自己表現する手段を渡したかったそうです。子供達は、楽器や絵で自己表現を始める、創造力を発揮し、大人たちに希望の光を与えている、と言われていた。

 彼女は、一枚の絵に感銘を受けたとのこと。自画像の頭から吹き出しが有り、そこに摩天楼とPCを前に勉強している、そういう絵だったそうだ。豊かさを謳歌しても満たされない人々には、理解できない、創造できない絵ではないだろうか。私たちが失ったものを、難民キャンプに居るミャンマー人の子供達は持っている。子供達の目が輝いていたそうだ、私が90年代にアジアで見た貧しい子供たちと同じである。
 

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川井郁子コンサート−クラシカル・クロスオーバー

 とある取引先の招待で、ヴァイオリニスト川井郁子さんのコンサートに行きました。フィギュア・スケート選手のミシェル・クワンが、彼女の「レッド・ヴァイオリン」を使用して、世界選手権で金メダルに輝き、彼女は脚光を浴びています。来年には、カーネギーホールで演奏するとのこと。頑張って欲しいものです。

 コンサートは、ピアノとアコースティックギターとのトリオ又は、ピアノとのデュオでした。スタートはタンゴ(リベラ・タンゴ)から始まり、オリジナル曲、クラシックを和テーストやアジアンテーストにアレンジした曲等で構成されていました。クラシカル・クロスオーバーです。クラシカル・クロスオーバは、クラシックの既成概念を打破し、新しいクラシック分野、クラシック音楽や楽器による自己表現の世界だ。

 もっとも感銘を受けたのは、シルクロードをイメージした「キャラバン」という曲でした。西アジア、中国西部のリズムを取り入れた曲のようでした。アジアを強く意識しているのは、東京芸大出身に関係が有るのだろうか、芸大創設者の志が継承されているのであろうか。

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友好」「平和」うたい茶会=米議員、裏千家のお点前堪能

2007/05/12-09:39 「友好」「平和」うたい茶会=米議員、裏千家のお点前堪能
 【ワシントン11日時事】日米親善をうたったお茶会が11日、米下院外交委員会で開かれた。与野党の議員らは、茶道裏千家の千玄室・前家元(84)のお点前で、16世紀の茶人・千利休から脈々と受け継がれている伝統の味と作法を堪能した。
 玄室さんは席上、特攻隊員として待機中に第2次大戦の終結を迎えたことに触れ、「戦争をしてはならない。お茶の緑は世界平和を象徴している」と強調。ラントス外交委員長は「かつての神風パイロットは平和の使者となった。お茶会は日米の友好、協力の証しだ」と語った。

********転載終了********

 茶の湯の精神は「和」「敬」「清」「寂」である、と聞いた。米国下院外交委員会に招かれたものであり、ソフトパワーという文化、知的集積の偉大さである。

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世界コンピュータ将棋選手権−情報社会の知

世界コンピュータ将棋選手権、3日から千葉で開催
2007年04月28日


 第17回世界コンピュータ将棋選手権が5月3〜5日、千葉県木更津市の「かずさアーク」である。5日の決勝、優勝ソフト対加藤幸男・朝日アマ名人の対局は一般見学可(無料)。詳細はコンピュータ将棋協会のHP(http://www.computer‐shogi.org/)。

********転載終了********

 IT革命の破壊力の象徴のように思われる。20年前位であると、コンピューター将棋が、プロ棋士に対戦して勝つのは無理である、と言われていた。チェスと異なり、獲得した駒を再利用できたり、「成」という概念からくる複雑さが、理由であった。

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四季桜

Author:四季桜
日本酒愛好家、精神的自由と豊かさな追求。創造力の豊かさに感銘する。

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